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  • 第3回味覚セミナー「においの数だけレベルアップ講座」レポート

    第3回味覚セミナー「においの数だけレベルアップ講座」レポート

    2018年6月23日に開催された株式会社 味香り戦略研究所 主席研究員の高橋貴洋氏による『味覚セミナー』の第3弾です。一回目は味覚に関する基本的なお話、二回目は味覚や感覚との相互作用についてでしたが、今回はにおい・嗅覚について、様々な官能体験を通じて理解を深める講座でした。

    「おいしさ」の構成要素の中で、ベースとなる味覚は、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つの基本味に渋味・辛味を加えたものとされています。これに「におい」が加わり、味覚+嗅覚で風味となるといわれています。「におい」も「おいしさ」にとっては大変重要な構成要素といえます。

    1、においの定義・おいしさの構成要素

    地球にはおよそ200万種類の化合物があると考えられており、その中の約40万種類がにおいを有すると推定されています。しかし、化合物自体がにおいを有しているわけではなく、鼻腔奥にある嗅上皮の嗅覚受容体が特定の物質と結合し、生じた電気刺激を脳が「におい」としてとらえています。

    つまり、においを感じるとは、空間に舞い上がっている「におい物質」が呼吸とともに取り込まれ、嗅細胞を刺激し知覚する感覚のことを指します。

    また、「におい物質」の構造により「においの質」「においの強さ」が異なります。そして「濃度(強さ)」によってもにおいの質は変わります。

    (1)においを感じるための条件

    その物質のにおいを感じることができる条件とは、

    ①揮発性であること(分子量が300くらいまで)
    ②嗅粘膜に溶けること(脂溶性であっても、わずかに水にとける親水性の側面が必要である)
    ③嗅覚受容体に結合すること

    と言われています。そのため、すべての揮発性化合物がにおうわけではないといえます。

    (2)においのタイプ

    においには2タイプがあり、鼻先から感じるものと、口中から感じるものとがあります。それらは同じものでも感じ方が異なります。

    ①たち香(オルソネイザルアロマ)

    • 鼻先から感じるにおい

    ②あと香(レトロネイザルアロマ)=もどり香

    • 唾液と混ざることで酸性から中性になり発生するにおい
    • 唾液の酵素などによって、口中で生じる反応によって発生するにおい
    • 体温や咀嚼強度によって生じるにおい

     

    <体験>クエン酸を舐めてみる

    唾液とまじり中性となることで、アセチルテトラヒドロピリジンが発臭する

    (3)においを感じるメカニズム

    嗅覚は視床を通らず直接的に視床下部に伝達し、情動や感情・記憶などを司る扁桃体・海馬に直接的に働きかけます。においを感じると、様々な情景や記憶を想起するのはそのためです。これは危険を察知しやすいようにではないかと考えられます。

    味覚には5基本味があり、5タイプの味覚受容体に呈味物質が適合した時にその味が感じられます。一方、嗅覚には400種類の嗅覚受容体があり、1つのにおい物質が複数の嗅覚受容体を刺激してそのにおいを感じるため、基準臭はありません。複雑なパターンでのにおい認識が行われているため、大きく個人差が現れます。

     

    2、実際ににおいを嗅いでみよう

    (1)基本的なにおいの嗅ぎ方

    • まず、左右どちらの鼻の穴が通りがよいかをチェックする
      →一般的に2時間半ごとにスイッチングしている(交代制鼻閉)
      疲れないようにするためか?
    • 嗅覚は順応(脱感作)するので、自分のにおいを嗅ぐもしくは深く鼻から深呼吸をするなど対策をとる。
    • 空腹時はにおいに敏感
    • 午前中のほうが感度がよいことが多い
    • 部屋やサンプルの温度でにおい物質の揮発性が変わる
    • 換気に気を付ける

    <体験>5つのにおいを嗅いでみる

    ここでは、臭気判定士選定などに用いられる、第一薬品産業(株)のパネル選定用基準臭を用いました。花・カラメル・不潔臭・熟した果実・糞便かび臭(それぞれβ‐フェニルエチルアルコール・メチルシクロペンテノロン・イソ吉草酸・γ‐ウンデカラクトン・スカトール)のにおいを、それぞれ10~100ppmに希釈して におい紙に取り、においを取れるか、またどのようなにおいがするかを体験しました。

     

    <体験>におい物質の構造とにおいの関係

    ①分子量、組成式が同じ3つの物質はどのようなにおいがする?

    ここでは、組成式C1018Oであるゲラニオール・リナロール・ネロールを用意し、それぞれどのようなにおいかを体験しました。それぞれ、バラ・白い花・磯のりのにおいで、構造によってにおいが異なることが体感できました。

    ②分子構造が似ている物質のにおいは?

    ここでは、環状飽和炭化水素を有するカンファーとシクロオクタンのにおいを比較しました。前者は虫刺されの薬「キンカン」のような、後者はナフタレンのようなにおいで、どちらも人工的な刺激臭がありました。

     

    <体験>濃度が異なるとにおいの「質」が異なる

    イソアミルアルコールは、程よい濃度だと虫は誘引行動を起こしますが、濃いと禁忌行動をとることになります。

    (2)嗅覚を改善する方法

    ここでは以下の3つの方法について提案がありましたが、一番のポイントは「常ににおいを感じること」でした。

    ①意識の改善
    常ににおいを意識し、感じ・覚え、未知のものを体験してみる

    ②生活習慣の改善
    いつの間にか「順応」しているので、これに対応する

    ③食生活の改善
    嗅細胞は30~40日で入れ替わる。新生細胞7~14日間に刺激を与えると、より強く感じられる
    味覚細胞同様、再生には亜鉛が必要なので、適度に摂取する

    (3)におい識別テストのポイントと問題点

    におい識別テストには、以下のようなポイントと問題点があります。

    ①薄いにおいが認識できるよりも、感じている「においの名前」を表現できるか、他人と表現が似ているかが一番のポイント

    ②順応への対応

    ③訓練を重ねることである程度上達する
    特に短くこまめに訓練すると嗅細胞は鍛えられる

    ④個人差が大きいが、これには遺伝的要素もかなり関係している

    *遺伝的要素=特異的無嗅覚症(部分的嗅覚脱失、嗅盲)
    健常者でも特定物質のみ感じない、または高濃度でないと感じない場合がある

     

    <体験>嗅盲物質を嗅いでみよう

    ①β‐イオノン
    日本人の6割が感じにくい物質 = β‐イオノン感受性の低い遺伝子を有するスミレなどに含まれる香気成分

    通常の閾値である10億分の1濃度、その100倍の濃度(100万分の1)、原液の3種類の濃度を嗅いで、自分の感度を体感しました。

    ②イソブチルアルデヒド
    日本人の36%が感じにくい物質
    ナッツやコゲ、カラメル様の甘い香り

    ③イソ吉草酸
    日本人の約6%が感じにくい物質
    チーズや不潔臭

    ※においの快・不快は遺伝するのか?
    ①においの恐怖の記憶は、マウスレベルで確認されています
    マウスに特定の香りを嗅がせその際に電気刺激を与える、これを繰り返すと、子や孫の代でもにおいを嗅いだだけで、不快な反応を示します。

    ②パクチー(コリアンダー)のにおいの快・不快は遺伝
    人間が持つ嗅覚受容体遺伝子のひとつが変異していると、アルデヒド感受性が高く嫌悪感を抱くことが解明されました。パクチーの嫌いな人の割合は、東アジアで21%、白人17%、アフリカ系14%、南アジア7%、ヒスパニック系3%。

    (4)嗅覚感度を左右する様々な要因

    ①体調 がん患者はにおいに敏感になる
    脳の疾患はにおい感度の低下を招く

    ②環境 湿度、温度、環境空気

    ③性差 嗅上皮の面積の大きい女性の方が敏感な可能性がある

    ④年齢 訓練により生涯にわたり嗅細胞は新生するため、加齢では衰えない
    経験の多い分優位
    におい感度が落ちると寿命が近い可能性

    (5)においは組み合わせ

    においは、さまざまな揮発性香気成分の集まりといえます

     

    <体験>におい物質の組み合わせ

    チーズや不潔臭を感じるイソ吉草酸とバニラの香りを呈するバニリンをそれぞれ嗅いだのち、これらを混合したものを嗅いでみると、チョコレートのようなにおいが感じられます。割合はバニリン主体で、少量のイソ吉草酸を添加。

    この現象を利用したのが香水で、少量のヒトの体臭物質を添加すると心地よい香りになります。

    (6)オフフレーバーを知る

    オフフレーバーとは、食品に含まれる好ましくないにおいのことです。その食品カテゴリによりオフフレーバーは異なり、別の食品では好ましいにおいになることもあります。

    ①魚介類と赤ワインが合わせにくい
    →赤ワインに含まれる鉄イオンが原因

    ②魚臭(トリメチルアミンなど)
    →日本酒のアミン酸やゼラニオールによるマスキング効果

    ③脂質やタンパク質の酸化
    →アルデヒド類の生成

    ④メイラード反応
    →アミノ酸と還元糖の褐変化

    ⑤エステルの加水分解
    →酸臭の生成

    ⑥トリクロロアニソール
    →防カビ剤などが分解し生成

     

    <体験>オフフレーバーを嗅ぐ

    ①pHを変化させることによるにおいの変化

    牛乳とかつおだしに酸性物質やアルカリ性物質を加えてpHを変化させ、その際のにおいをチェックします。牛乳は、酸性ではミルク香が強くなり、アルカリ性ではカニのような腐敗臭が感じられます。かつおだしは、アルカリ性でより磯臭くなりました。pHを戻すと、においは元に戻ります。

    ②酸化させるとにおいはどうなるか

    酸化させるために、ここでは第二鉄イオンを加えます。牛乳はタンパク質が分解し、チーズや生臭いにおいがします。かつおだしも大変生臭くなります。

    3、においのさまざまな相互作用

    (1)色とにおい

    人間は視覚から得る情報が8割以上ともいわれ、さらにその8割が色による情報であるともいわれています。そのため色彩による心理的効果が生じ、官能を狂わすことがあります。したがって、色によるミスリードをなくすため、官能評価によっては色つきのグラスで行うこともあります。

     

    <体験>無色のグラスと色つきのグラスではどちらの方がにおいは強いか

    鼻先香(オルソネイザルアロマ)では、色つきの方がにおいを強く感じやすく、口中香(レトロネイザールアロマ)では色の割ににおいが感じられないため、色が濃い方が弱く感じる場合があることが体感できました。先入観には注意が必要です。

    (2)グラスとにおい

    ①ロックグラス

    • 口が広いため、においがたまらない
    • 鼻がグラスの中に入るため、においを取りやすい
    • 飲む際、顎をあまり上げない

    ②タンブラー

    • 口が狭い
    • 感じるにおいは弱めになる
    • 傾けると鼻が当たるため、顎をあげ、のけぞる必要がある

    ③ワイングラス

    • 口が広く、においがたまる
    • 丸みのため、予想以上に傾ける必要がある
    • のけぞった飲み方で、鼻がグラス内に入ることになり、香味を一緒に体感できる
    • グラス内でのアルコールの広がりは、低温(13℃)の際はグラスの淵にそってあがるため、グラスの真ん中を嗅ぐとアルコールの影響は少なくて済む。高温(22℃)では一気に広がるため、香りは取りにくくなる。

     

     

  • 第2回味覚セミナー「味の相互作用と感覚間相互作用」レポート

    第2回味覚セミナー「味の相互作用と感覚間相互作用」レポート

    酒育の会セミナー 2018年4月21日開催

    「味の相互作用と感覚間相互作用」レポート

    ※この記事は有料会員限定レポートです。

    2018年4月21日に開催された定期セミナー、株式会社味香り戦略研究所 主席研究員の高橋貴洋氏による『味覚セミナー』の第2弾のレポートです。前回は味覚に関する基本的なお話でしたが、今回は味覚や感覚との相互作用を様々な官能体験を通じて理解を深める講座でした。

    1、味覚間相互作用 ~五味における相互作用~

    前回の復習として、再度「おいしさ」の構成要素について解説していただきました。広義の味覚として甘味・酸味・塩味・苦味・うま味・渋み・辛みがあり、これににおいなど臭覚が加わったものが風味。さらに触覚や視覚、聴覚が加わると食味。さらに食事環境や心身の状態、食文化、時期などが加わったものが「おいしさ」と定義されています。

    まずは、味のさまざまな相互作用について説明がありました。

    食品は複数の味わいから成り立っており、2つ以上の味を混合することで相互作用が起きます。互いに影響し合う現象です。ここでは4つの相互作用が挙げられました。

    ①対比現象

    ふたつの刺激を与えた場合、片方の刺激が他方を強める現象

    例)甘味+少量の塩味→甘味が強くなったように感じる

    ②変調現象

    先に食べたものの影響で、後の味わいが変化する現象

    例)味覚修飾物質

    濃い食塩水を飲んだ後、水を飲むと甘く感じる

    ③相乗効果

    2種類の同じ呈味物質を混合すると、単独の時よりもはるかに味わいが強くなる現象

    例)グルタミン酸塩+少量のイノシン酸塩→うま味が強くなる

    ④抑制効果

    他の呈味成分によって、味わいが著しく弱められる現象

    例)苦味+甘味 → 苦味が弱くなる(コーヒーに砂糖)

    まずはこの中から、うま味の相乗効果について解説があり、実際に官能体験をいたしました。それぞれ閾値以下の濃度のグルタミン酸ナトリウム水溶液とイノシン酸ナトリウム水溶液をテイスティングし、その後これらを混合して再度テイスティングいたしました。

    単独の溶液は閾値以下なので味を感じませんが、混合したものははっきりとうま味を感じます。また、ここに食塩を少量添加することで、さらにうま味が強く感じられる「対比現象」も体験いたしました。

    次は、糖の種類による苦味のマスキング効果の違いについての官能体験です。コーヒーに上白糖水溶液とグラニュー糖水溶液を加え、そのまろやかさの違いを体感いたしました。グラニュー糖はショ糖100%なのに対して、上白糖はショ糖が98%・残りは還元糖からなっており、こちらの方がまろやかに感じます。さらに食塩やうま味を添加することで甘味がどのように変化するのか、合わせてテイスティングいたしました。食塩を足すと甘味がしっかりと、うま味を足すと甘味がより複雑になりました。

    うま味に対する塩味がもたらす相互作用については、食塩濃度0.6%のとき最大に感じられます。また0.8~0.9%が人間にとって最も好ましく感じる濃度で、生理食塩水がまさにこの濃度となっています。

    そして、うま味と酸味の相互作用についてですが、酸味は過剰なうま味を抑制し、一時的にキレを与え、すっきりさせて、うま味の後味を際立たせる効果があります。うま味はpH7のとき最大に感じられ、pHが下がると減少します。から揚げにレモンをかけると、一瞬爽やかになり、その後うま味がぶり返してきます。これについても、官能体験を行いました。

    3%クエン酸水溶液を用意し、これをグルタミン酸ナトリウム水溶液やショ糖水溶液に加えて、テイスティングを行いました。うま味は遅れて感じられ、甘味はよりしっかりとのるような印象でした。

    2、味覚と嗅覚

    次に、嗅覚について解説がありました。

    においを感じるとは、空間に舞い上がっている「におい物質」が呼吸によって取り込まれ、嗅細胞を刺激して感じる感覚のことです。その「におい物質」の構造により「においの質」「においの強さ」が異なり、多種多様なにおいを形成します。そしてにおいの濃度によってもにおいの質は変わります。

    においが似ている食品同士は相性が良いことが多いといわれています。

    また、においは2タイプあります。ひとつは鼻から感じるオルソネイザルアロマ・立ち香・鼻先香で、もう一つは飲み込んだ後に胃から戻ってくるレトロネイザルアロマ・口中香・戻り香です。これらは異なりますので、注意が必要です。

    味とにおいについては、清涼飲料ベースを用意していただき、ここに柑橘香料やフルーツミックス香料を加えて官能体験をいたしました。さらに渋み溶液を加えることで、より

    市販の飲料に近くなることを体感いたしました。

    3、味覚と触覚(温度・食感)

    食感と味の関係について解説がありました。

    硬さの異なるプリンを用意し、そのくちどけ感の良さと味わいの強さの関係を実験した時、くちどけがよいほど味を感じるのが早い、つまり味が濃いと感じるという結果になるということです。

    食感は、噛む力や唾液量、一口量などが異なるため個人差が大きいといえます。商品開発では、均一のおいしさや不均一のおいしさを踏まえ、また食材の硬さをあわせるなど、様々な工夫がなされています。

    温度と甘さの関係については、ショ糖やブドウ糖はあまり変化がないのですが、果糖は温度が上がるとその甘味を感じにくくなる傾向があります。スイカなどの果物は冷やした方が甘く感じますし、コーラなどの清涼飲料は冷やして提供されますので、果糖を多く配合しています。

    温度と酸味・うま味の関係についても官能体験をいたしました。様々な酸水溶液や、室温・冷却と温度の異なるうま味物質水溶液の比較テイスティングです。乳酸は冷やすとより酸味がシャープになり、貝のうま味成分であるコハク酸は冷やすとえぐみが出て、温めるとうま味がはっきりしてきます。

    4、味覚と視覚

    人は視覚から得られる情報が8割以上とも言われ、さらにその8割が色による情報であるといわれています。色彩によって、心理的に味わいにも変化が生じます。特に食欲を増進する色や減退させる色もあります。日本では青や紫は減退させる色とされていますが、欧米では青は増進させる色に分類されています。国や生活習慣によって異なるということです。

    ここではカップの色によるコーヒーの味わいの感じ方の違いについて体験いたしました。同じ大きさの透明・白・黒のカップに同じコーヒーを入れて飲みます。すると色の濃いカップ(黒)の味わいが濃く苦く感じられます。またボトルの大小についても、同じ重さの場合小さいほうが重く感じられます。

    ですので、テイスティングを行う際は同じグラスで行うべきということになります。

    5、味覚と聴覚

    音には外界音と咀嚼音の2種類があります。外界音はBGMや会話など、咀嚼音は歯から歯神経を通じ骨伝導で伝わります。食事の際の外界音によっておいしさも変わってきます。

    6、味覚と心理効果・その他

    様々な心理的効果によって味わいの感じ方も変わってしまいます。

     

    今回のセミナーは全3回のうちの2回目です。次回6月23日も味覚の基本的なお話について、官能体験を交えて講義していただきます。なかなか聞くことのできない貴重なセミナーですので、奮ってご参加ください。

     

     

  • 第10回定期セミナー「味覚の基礎と新しい味覚の発見」レポート

    第10回定期セミナー「味覚の基礎と新しい味覚の発見」レポート

    酒育の会 第10回定期セミナー 2018年2月24日開催

    「味覚の基礎と新しい味覚の発見」レポート

    ※この記事は有料会員限定レポートです。

    2018年2月24日に開催された定期セミナーは、株式会社味香り戦略研究所主席研究員の高橋貴洋氏による「味覚の基礎と新しい味覚の発見」でした。お酒そのものに関する講座ではなく、テイスティングなどの官能に関わる基本的なセミナーで、官能試験についても体験いたしました。

    1. 味覚の定義・おいしさの構成要素

    まず基本的な味覚・おいしさについて。

    味覚は五感のひとつで、口にするモノの化学的特性に応じて認識される感覚です。甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つの「基本味」に分類できます。渋味や辛味は、味覚ではなくそれぞれ触覚、痛覚という刺激であるといえ、これらは「広義的な味わい」とされています。

    上記の味わいに、においを加えたものが「風味」、さらにテクスチャーや温度など五感覚(味覚・嗅覚・視覚・触覚・聴覚)で感じることを加えたものが「食味」となり、味わいの上位概念になります。さらに心身の状態や環境、地域差などの様々な要因を加味して「おいしさ」は構成されています。つまり「おいしさ」とは、味を基本として様々な要因で成り立っているのです。

    味の感じ方については個人差がありますが、これは経験や遺伝によるもので、異なる尺度で味を語ることになります。テイスティングでは、客観的な数値に対する自分の味覚の離れ度合いを自覚することが、他者と味を比較するうえでは最も大切といえます。

    また、味の時間軸を意識し、すっきりと消える味、舌に残る味を意識することも重要です。前者は甘味・酸味・塩味が、後者はうま味・苦味・渋味・辛味が挙げられます。

    ここで、味覚の感度を評価するテストを2つ体験してみましょう。

    1つ目のテストは「五味識別テスト」です。実際にサンプルの五味を探し出して、自分のレベル・苦手な味をチェックします。それぞれ味覚・五味の刺激反応の出現率が50%、境界線といえる閾値より少し薄い濃度で溶液を用意します。ここで、一番のポイントは薄い味が認識できることよりも、まず自分の感じている呈味の「味の名前」を認識できているか、感覚を表現できているかです。これは訓練によってある程度上達します。

    また、味覚を改善する方法もあります。1つ目は意識の改善です。味やにおいを感じ、覚え、想像したりなど、今何を感じているかを意識することです。2つ目は生活習慣の改善として、薄味を心がけること、舌ブラシなどで口腔環境を改善することです。3つ目は食生活の改善で、特に亜鉛の摂取が重要です。亜鉛は、タンパク質を再生する酵素を生成させるのに必要で、これが足りないと味細胞が再生されにくくなるからです。

    2つ目のテストは「スーパーテイスター試験」です。自分が味覚の鋭い人・スーパーテイスターなのかを診断してみましょう。はじめに、色素を含ませた麺棒で舌前方を染色します。「染色されていない細胞」が一番密集しているところを7㎜パンチ穴で探して、写真を撮り細胞をカウントします。その数によってスーパーテイスターかノーマル、ノン・テイスターかを判断します。36個以上だとスーパーテイスター、14個以下がノン・テイスターです。この数の多少は遺伝的な要素により決まっています。スーパーテイスターは苦味や辛味を強く感じ、コーヒーや茶、苦味の強い野菜、油を嫌う傾向にあり、割合としては25%、アジアやアフリカ、女性に多いと言われています。ノーマルテイスターは一般的な感じ方で、50%の割合です。ノン・テイスターは味をあまり強く感じず、好き嫌いが少ない傾向にあります。割合は25%で、アメリカ人やイギリス人に多いようです。

    2. 味を感じるメカニズム

    人はどのように味を感じるのでしょうか? 味の感じ方を知ることで、効率的に味が感じられるようになります。

    舌の上には味を感じる味蕾があり、ここには実際に五味それぞれを感じる味細胞が存在しています。この味蕾の多くは舌乳頭に分布しています。舌の先端には茸状乳頭が、両脇には葉状乳頭が、舌奥には有郭乳頭があります。舌の中央には糸状乳頭がありますが、ここには味蕾はありませんし、さらに痛覚の神経もないため熱いものなどや辛いものへの刺激に対してもあまり反応しません。

    従来、舌先で甘味/舌先両脇で塩味/舌やや奥両脇で酸味/舌奥で苦味という味覚地図、つまりそれぞれの味を識別する場所があると考えられていましたが、現在では否定されています。実際は1つの味蕾で5つの「基本味」に応答でき、舌全体で五味を感じていると考えられています。特に舌奥で最も敏感に感じ、舌先や舌横でも感じられ、舌中央はあまり感じないと考えられています。

    また、舌以外にも味を感じる部位があります。味蕾の85%は舌に存在していますが、残り15%は舌の奥やのどに存在しています。具体的には軟口蓋・咽頭・咽頭蓋・咽頭喉頭部などです。飲み物などを飲み込んだ際、舌だけではなく喉の奥でも感じることからも理解できると思います。

    3. 味覚修飾物質 ~味の感じ方を変える物質~

    味の感じ方を変えてしまう物質があります。これを体験すると、今まで甘味に隠されていた味などを感じることができます。

    甘味を消すものとして、ギムネマ・シルベスタ茶があります。ギムネマ酸が甘味のレセプターをふさぎ、甘味を感じなくさせます。これは人工甘味料にも効果があります。実際に試してみると、砂糖は砂のように、チョコレートは塩味を、ガムシロップも塩っぽく喉の奥で甘く感じます。白ワインは酸が強く、コーヒーリキュールは苦味を強く感じます。ハチミツはグルコン酸の酸味をメインに感じますが、高級なものは苦味や渋味も感じられます。

    このほかにも、ミラクルフルーツがあります。これはミラクリンというタンパク質が舌の味蕾に結合した後、酸味のある食品を食べると甘味受容体を刺激するため、甘味を感じるというものです。

    歯磨き粉やリステリンなどに含まれる界面活性剤、硫酸ラウリルナトリウムも甘味を減らす効果があります。歯磨き後、甘味を感じにくくなるのはこのためです。

    このように、メインの味わいに隠された味わいを確認することで、その食品の味わいをより理解することができます。

    セミナーを受講して

    今回は味覚の基本的なお話でしたが、改めて確認させられることの多いセミナーでした。実技・テストなど体験しながらでしたので、より理解が深まりました。

    舌での味の感じ方については、実際のテイスティングに役立つポイントがありました。ウイスキーなどの蒸留酒はアルコールの刺激が強いので、舌全体で味わうには疲れやすいといえます。味を一番感じられるのが舌奥であり、舌の真ん中は刺激に強いということでした。したがって、テイスティングの際はまず舌の真ん中でウイスキーを受けて、そのまま舌奥に向けて飲み込むのが最も舌にストレスが少ない方法だと考えられます。あらためて私自身のやり方を思い出すと、実際そのとおりにしています。個人的には舌が疲れにくく、味もとれるのでよい方法だと思っています。

    また、メインの奥にある味わいを感じる必要性も感じました。アロマの場合は、その香りをめいっぱい嗅ぐことでメインの香りに対して鼻をバカにして、その奥にあるサブの香りを感じることができますが、味覚の場合そうはいきません。結局察するしかないので、今回のようにその奥にある味わいを体験しておくのは貴重なことだと思いました。

     

    このセミナーは全3回のうちの1回目です。次回以降も味覚の基本的なお話について、実験を交えて講義していただきます。なかなか聞くことのできない貴重なセミナーですので、奮ってご参加ください。

     

  • ゴードン&マクファイル社 リチャード・アーカート氏インタビュー

    ゴードン&マクファイル社 リチャード・アーカート氏インタビュー

    2017年11月に行われたゴードン&マクファイル社のリチャード・アーカート氏と酒育の会代表 谷嶋とのインタビューを掲載致します。

    リチャード・アーカート氏(写真右)
    (G&M社 インターナショナルセールスマネージャー(アジア&アメリカ)<国際営業責任者>)

    デビッド・キング氏(写真左)
    (G&M社 インターナショナルセールスダイレクター<国際営業部長>)

    インタビュアー:酒育の会代表 谷嶋(写真中央)

     

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    谷嶋「今回はお忙しい中お時間を頂戴し、ありがとうございます」

    ①ゴードン&マクファイル社(以下GM)について

    谷嶋「まず、ボトラーズとして最も大きな仕事とは何でしょうか」

    リチャード氏(以下GM)「自社で用意したスペインからのシェリーカスク、アメリカからのバーボンカスクといった空樽と、自分たちが選んだウイスキー各々の個性を合わせて熟成を進めていくことが最も大きな仕事になります」

    谷嶋「原酒はどのように調達されますか? ニューポット、または熟成中の樽でしょうか」

    GM「空樽を蒸留所に持ち込んで、ニューポットを詰めて頂きます。ウイスキーの品質をよく確認して、ゴードン&マクファイルらしい熟成を進めることに意義を感じていますので、基本的には熟成されたものを購入することはありません。ただ、滅多にないことですが、蒸留所との間で欲しい樽やビンテージを交換することはあります。品質第一ですので、ゴードン&マクファイルに見合うものであれば稀にですが」

    谷嶋「本社に熟成庫をお持ちですが、蒸留所にも樽を預けてらっしゃいますよね。熟成方法についての考えをお聞かせください」

    GM「ボトリングの直前、およそ1年前に樽を持ってきますので、自社の熟成庫にある樽はすぐにボトリングするものです。ウイスキーは造られた場所、蒸留所で熟成されるのがベストだと考えていますので、ニューポットを詰めた後はそのまま蒸留所で熟成させます。ただ、最近はどの蒸留所も熟成庫のスペースに余裕がなく、断られる場合もあります。その際は自社の熟成庫だったり、ほかの場所を探します」

    谷嶋「ディスティラリー・ボトルとの違い、差別化はどのようにされていますか?」

    GM「弊社にはモートラック15年などがありますが、いかに長く同じ品質を保ちながらリリースできるかに注力しています。蒸留所元詰めのボトルに対して、我々は樽とウイスキーとの相性を最大に引き出しながらリリースを続けることを重視しています。真っ向から競合するのではなく、選択肢のひとつとしてそこに居続けているのです」

    谷嶋「年数を変えたりとか、そういった工夫をされているのかと」

    GM「我々はゴードン&マクファイルというブランドがあるだけで、すべてのウイスキーはその蒸留所が持っているものです。ですから、ディスティラリー・ボトルよりも良いものを造ろうなどとは考えていません。あくまでもゴードン&マクファイルイズムを出しながら、熟成を進めています。蒸留所に敬意を払うという姿勢が大事だと思います」

    谷嶋「他社はブレンデッドを扱うところが多いですが、ずっとモルトメインなのはどうしてでしょう?」

    GM「明確な理由は社内でもわかっていません。エルギンという町がスペイサイドの中心にあって、すべての蒸留所の出張所があのビルに入っていることもありますし、市場がなくても私の祖父や曾祖父はそこに強い可能性を感じたのではないでしょうか。その恩恵を受けて、弊社が成長したと言えます」

    谷嶋「私が初めてモルトウイスキーを飲んだのは、30年くらい前でしょうか。御社のコニサーズチョイスやカスクストレングスシリーズ、グレンリベットのライオンラベルといったものが身近でした。むしろ、当時はモルトといえばゴードン&マクファイルしかないほどでしたね。ところで、いろいろなレンジで出されていますが、カスクストレングスにするか加水して商品にするかはどのように選ばれていますか?」

    GM「最もコアなレンジとなっているのが蒸留所ラベルで、1896年にこのスタイルでボトリングを始めました。1895年創業ですので、翌年には蒸留所から許可を得たことになります。100年以上このシリーズでボトリングしていますので、数が少なくなってきてはいますが続けていきたいですね。一方で、ウイスキーは造っているもののボトリング施設がなかったり、蒸留所ラベルのようにラベルを提供できないといったブランドのためにコニサーズチョイスが誕生しました。これは初めて自社がデザインしたラベルで、さらに強くGMブランドーシングルモルトのボトラーーということを打ち出すことができましたね。それまで世に出てこなかったウイスキーが日の目を見ると同時に、“このウイスキーは誰が出したのか”という注目を集められたことは大きかったです」

    谷嶋「確かにいろいろな蒸留所のウイスキーを飲もうという時は、コニサーズチョイスでしたね」

    GM「現在、弊社がボトリングしている蒸留所は103か所です。蒸留所ラベルとコニサーズチョイスの2大シリーズが主要商品となっていますが、市場のトレンドとして少量生産、限定数、度数が高いものが好まれる傾向にあります。2大シリーズを脅かさない程度にバランスを考えて、テイスティングしたときに混ぜるのはもったいないと感じたものに関してはカスクストレングスで出しています。今後、増やしていきたいと思っています」

    ②ベンローマック蒸留所について

    谷嶋「1993年に買収されましたが、どうしてこの時期に蒸留所を始めたのですか? 原酒不足の今のような時期ならわかるのですが」

    GM「初めて蒸留所を買おうとしたのが1950年、という記録が残っています。ということは、恐らくその前から気持ちはあったのでしょう。当時はストラスアイラを買いたかったようですが、シーバスブラザーズに持っていかれてしまいました。ずっと考えていたけれど、実際に買収できたのがたまたま1993年だったということです。1983年の閉鎖ラッシュ後に市場の動きがあって、1993年に蒸留所が売りに出されるようになった際にチャンスをものにしたというわけです。当時、ウイスキーの人気がここまで爆発的になるとは思ってもいませんでした。ボトラーズというだけでなく、生産者というもうひとつの顔を手に入れられたのは良かったですね」

    谷嶋「いま、ほかの蒸留所の樽を買うのはとても難しいという声を聞きます。樽を入手するために、ベンローマックと蒸留所の樽と交換することはありますか?」

    GM「ベンローマックをボトラーズに出すことはありません。また、ゴードン&マクファイルがボトラーズとしてベンローマックをリリースすることもないですね。生産量も少ないですし、GM含めたボトラーズに出すことはないです。将来的に大量生産できるようになれば、わかりませんが」

    谷嶋「凄いことですね。やはり歴史があるからでしょうか。そうでなければ、なかなか良い樽が入手できないですから」

    GM「生産をすべて自社で管理できることは、強みですね。良いものを出し続けていきたいので、売ろうという気にはなりません」

    谷嶋「ベンローマックの個性、目指す酒質はどのようなものですか?」

    GM「クラシックなスペイサイドモルトを目指しています。人の手で丁寧に造っていますし、生産量もそれほど拡大できません。1年に何ケース売るかといった数字ではなく、良いウイスキーをどのようにお届けしていくかを重視しています。いまノンエイジが増えていますが、エイジングをしっかり表記したわかりやすい商品をリリースしていきたいですね。ベンローマック蒸留所は1898年に稼働、100年後の1998年に弊社が再稼働しました。来年はそれから20年が経ちますので、98年にチャールズ皇太子にサインして頂いたファーストカスクをリリースします。どれほど価値があるものか理解していますし、大変売れるとは思いますがあくまでもチャリティにまわす予定です。そういったことからも、長年家族で経営してきた自負がお分かりいただけるのではないでしょうか」

    谷嶋「スペイサイドのグレンファークラス蒸留所を訪れたときにも、やはり家族経営は違うなと感じました」

    GM「売上だけを考えれば良いわけではなく、次世代に繋がなければなりません。世代交代がありますので、ビジネスをより強固にすることが大前提です」

    谷嶋「なるほど。ところで、オーガニックに取り組んだきっかけを教えてください」

    GM「買収した翌年、1999年に私の叔父が考えたアイデアです。恐らくどの分野においても、世間のトレンドとしてオーガニックがシェアを拡大していくだろうと。そこで、オーガニックでウイスキーを造れないかということになりました。英国土壌協会によると、生産工程のすべてにおいてウイスキーに触れたものがオーガニックであることを証明しなくてはなりません。つまり熟成に使用する樽もなので、ミズーリでオーガニックの樫の木を育てている人に交渉しました。それから木材をスペイサイドのクーパレッジに運んで新樽を組み直し、そのバージンオークにオーガニック麦芽で造ったウイスキーを入れてようやく認められたのです。小さな蒸留所なので大量生産はできませんが、比較的いろいろなアイデアを試すことができる環境に恵まれています。ピートスモークや3回蒸留のトリプル・ディスティルドもそうですね」

    谷嶋「バージンオークを払い出した後は、通常のセカンドフィルとして使われますか?」

    GM「そうですね、ベンローマックやゴードン&マクファイルで使います。オーガニックウイスキーのみを入れていれば、そのままオーガニック用に使えますが、5~6年使用するとバージンオークの効果がだいぶ薄れてしまいますので」

    谷嶋「オーガニックウイスキーの難しい点は、そのあたりですよね」

    GM「樽を探すのが一番大変ですね。他社からオーガニック風ウイスキーが出ていますが、恐らくすべての生産工程において英国土壌協会から認められたのは弊社だけです。オーガニック麦芽は比較的容易いのですが、樽を見つけるのが難しいので」

    ③リチャード・アーカート氏について

    谷嶋「最後にファミリービジネスについてお聞きしたいのですが、まずどのように会社に携わったのか教えてください」

    GM「基本的に何をしても良いと言われていました。自分の好きなことをして経験を積んで、最終的にどうすればいいか決めればいいと。でも、もともと家業を継ぎたいと考えていましたので、マーケティングやITなど家に戻ってきたときに役立つようなことを勉強していました。ITに関しては、まだ弊社には早いですけどね。後継者として戻ってきた場合、社内の全部署をインターンのような形でまわることになっていまして、ベンローマックでウイスキーを造ったり、国内営業を担当したりしながら全体の流れを肌で感じました。そして今は、専任で海外担当ということになっています。そのおかげで、世界中を訪れることができて楽しいですね」

    谷嶋「今回も、アジアツアーですよね」

    GM「2週間かけて香港、ベトナム、日本、中国、台湾をまわります。お客様と直接お会いできますし、素晴らしいイベントにも参加できて嬉しいですね。スコットランドでお会いして、再会できたり」

    谷嶋「その節は、ありがとうございました。ところで、お好みのウイスキーはどのようなものですか?」

    GM「その時どこにいるか、自分がどのような状況かにもよりますが、グレングラントの1961が好きですね。シェリーが前面に出ているものよりはバーボン樽のほうが好みで、ベンローマックだったら15年。8年熟成でも50年熟成でも同じ理念でボトリングしていますので、長熟だから良いとか、若くて安いから良いという観念では選びません」

    谷嶋「日本のウイスキーマーケット、ウイスキーラバーズについてはどう感じられますか?」

    GM「情熱的であることはもちろん、とても知識がありますよね。昨日のイベントでの若い人や女性の多さに、『これが未来だな』と感じました。感銘を受ける質問が多く、より深くウイスキーを知ろうという姿勢が見られました」

    谷嶋「明日には日本を発たれますよね。またお会いしましょう。本日はありがとうございました」